失敗を前向きに捉える力を!

こんにちは、カウンセリング・プレイスの勝山 智之です。
今回は「失敗を前向きに捉える力を!」というテーマでお届けいたします。

先日、1冊の本を手にしました。
それは、「失敗の科学」という本で、様々な業界における失敗の構造を明らかにしたもので、衝撃を受けた内容でした。

「人は誰でも間違える」

この点においては、どんな業界も関係なく、起こりうることですよね。しかし、業界の取り組みにより、失敗から生まれる進化に大きな差が出ています。その一例が、航空業界と医療業界・・・

大手航空会社が加盟するIATA(国際航空運送協会)の事故率は830万回に1回と言われ、常に危機意識を持ち、どんな小さな失敗からも学ぶ努力を絶やさないとの考え方が浸透しています。

一方で海外の医療業界では、10人に1人が医療過誤による死亡、または健康被害が発生しているとされています。本来、病気を治すための医療機関で、人為的なミスにおける医療過誤がこれだけ生じていることに驚くばかりです。

この本の中では、単純に比較することは難しいとしながらも、「失敗」に対してブラックボックスのように公開する航空業界と自分自身から失敗を隠す医療業界との特性を取り上げています。

私たちの日常生活においても、様々な失敗を経験しています。その経験をどう捉えるか、それにより精神状態も大きく異なります。

・失敗を隠し続け大きなストレスを抱えるか
・失敗を明らかにして、そこから学んだことを次に生かすか

カウンセリングを行う上でも、とても大切なテーマとして、考える良い機会となりました。